普通の主婦が調べるブログ

障害のある子を適当に育てる日記

障害児の母

障害児を抱えるお母さんというのは、

「アッパー系」と「ダウナー系」に分かれる。

 

ダウナー系は、だいたい2割くらいだろうか。

・私はなんて不幸なんだろう。

・世間の皆様ごめんなさい、ごめんなさい。

ってな感じで全身にどんよりとした空気をまとい、黒とかグレーとかベージュの服を着ている。

髪の毛もボサボサで化粧っ気もなく、なんかもう「哀れ」を描いたような、そんな感じ。

安っぽい2時間ドラマとかで「障害児の母」という役があったら、たぶんこういう衣装着せられて、こういうキャラクターにされそう、っていう。(そしてシングルマザーで病院で清掃のパートとして長年勤務、みたいな設定をつけられてそう)

 

8割近くはアッパー系だ。

 

意外なことに、障害児の母親はかなり明るい人が多い。

これは多分、

・自分のためにも、我が子のためにも明るくしてなきゃやってられない

・世間に負けたくない

などの感情から来ているんじゃないかなと思う。

元ヤンキーとか、元学級委員、みたいな所属グループは違うけどプライドが高い、という人が多い印象だ。

明るいことはいいことなんだけど、変な意味で意識が高いために、疲れてしまうことが多々ある。

仲間内ですら障害児に関して自虐的なギャグを言ったりすることや、「もう嫌になったから投げ出したい」という弱音を吐くことがタブーだったりする。

ある意味、ダウナー系の方が愚痴を垂れ流している分、ストレスが溜まりにくいのかもしれない。

 

アッパー系の中でも特に厄介なのは、

・この子は重大な任務を背負ってこの世に生まれてきた!

・私のところに生まれてきたのは、私が選ばれたからだ!

・天使!この子は天使!(そして私は女神)

というような、「頭の中逆方向お花畑」な人の存在。

そういう人は大抵ブログで「生まれてきてくれてありがとう」的なポエムを書いていたりする。

別に害がなければいいんだけど、周りをそれに巻き込もうとしてきたり、怪しげな新興宗教に嵌って勧誘してきたりするために、ダウナー系や意識高すぎるアッパー系よりも扱いにくい存在だったりする。

 

アッパー系とダウナー系の中間層というのは、表面的にはすごく少ない。

いや、実際にはたくさんいるんだろうけど、表立って口に出すことはなかなかできない。

ダウナー系にうんざりしつつも不幸を演じてみたり、アッパー系に胡散臭さを感じつつも意識高く装ったり、頭お花畑になってヒラヒラしてみたり。

そんな中間層の普通の主婦が、ブログでくらい好きなこと言ったっていいじゃないか、ということで、ブログを始めてみることにする。

障害児を「適当」に、「テキトー」に育てたっていいじゃない。