普通の主婦が調べるブログ

障害のある子を適当に育てる日記

ハートネットTV「シリーズ 障害者施設殺傷事件から1年 第1回 暮らしの場はどこに」感想

2017年7月24日20:00~放送のハートネットTV「シリーズ 障害者施設殺傷事件から1年 第1回 暮らしの場はどこに」

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201707242000

を見た。

事件から26日でちょうど1年の節目になることから、全3回のシリーズが放送されるようだ。今日はその第1回目。

事件そのものの検証ではなく、事件から1年を経てやまゆり園にいた障害者たちが今どうしているのか、そして今後どうやって暮らしていくべきなのかその課題について問う番組だった。

 

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津久井やまゆり園HP

やまゆり園は1964年に神奈川県立県営の施設として相模原市緑区千木良(旧・相模湖町)に開園。2005年に地方自治体の公共施設を企業やNPOなどの民間団体が管理・運営できる「指定管理者制度」が適用され、現在は社会福祉法人「かながわ共同会」によって運営されている。

事件後、やまゆり園の処遇に関しては神奈川県の障害者施策審議会の専門部会で現在議論されているのだが、

「もともとの施設のあった場所に、また大規模障害者施設を再建する」案と、

「地域で暮らせるグループホームをいくつも建設する」案があり、

障害者の家族たちの間でも意見が分かれている。

いまだにどちらになるのかは決まっていないが、県は8月に答えを出すのだという。

番組の中で東京成徳短期大学の大塚良一教授も触れていたが、この再建に関する大きな問題は、

 

成人した障害者に生活する場に関する選択肢がない

 

ということだ。

 

大規模施設 VS グループホーム

 

という図は、本来あってはならない対立だ。

 

理想は、大規模施設もあり、グループホームもあり、在宅、一人暮らし、デイサービス、ヘルパー利用などなどたくさんの選択肢があること。

障害者にもライフスタイルを選ぶ権利があって然るべきだ。

 

しかし現状、施設かグループホームしか成人した重度知的障害者には選択肢がない。

それ以外は年老いた親が在宅で子どもを「介護」していることになる。

 

切実に思うのは、やはり「子どもの将来の居場所を作る」ということの重要性だ。

以前読んで感想をブログに書いた「障害のある子が『親なきあと』にお金で困らない本」という本にもそう書いてあった。

障害を持つ子を育てる親には、「将来、この子はどうなってしまうのだろう」という不安がつきまとう。

 

映画化もされた東京セレソンデラックスという劇団の「くちづけ」という戯曲がある。これは、知的障害のある娘が暮らすグループホームが閉鎖されることになり、行き場のなくなった娘の将来を悲観した末期がんの父親が、愛する娘を泣く泣く殺してしまうという内容だ。

もうそれは涙なしでは観られないお話だが、障害のある子を持つ親には決して他人事ではない。

施設か、グループホームか、殺すか

なんて、悲惨すぎる。

フィクションの戯曲とは違い、多くの親が「殺すか」の一歩手前の段階で踏みとどまり、耐え忍んでいる。

福祉に関しては、この国はまだまだ発展途上であることを強く感じる。

我が子のために何ができるか、社会のために何ができるのかを、本気で考えて行動していかなければならない。

でも、私に一体何ができるんだろうか……。

 

明日の第2回の放送も楽しみだ。