頭をぶつけてERに行く
昨日娘がテーブルの角に頭(眉毛のあたり)をぶつけ、ERに連れていった。
てんかんの発作ではなく、つかまり立ちしていて滑ったパターン。
ぶつけた瞬間に「うわ~ん!」と泣き、吐いたり痙攣を起こしたりということはなかったが、腫れが酷いので念のために受診した。
以前てんかんの発作を起こして急にぶっ倒れたときは、「バタン!」と音がして慌てて駆け寄ると床に倒れて白目を向いて痙攣を起こしており、すぐに意識を回復したものの右半身が麻痺しているという状態だったので救急車を呼んだ。
頭をぶつけたせいで痙攣を起こしたのか、痙攣を起こしたせいで倒れたのか判断がつかなかったのも理由のひとつ。
この時は、結果的に頭をぶつけたのは大したことはなく、痙攣の発作が酷かったという診断になった。幸いなことに数時間後には片麻痺も治った。(たぶんこの時飲んでいた薬が合っていなかったようだ。)
基礎疾患のある子がいると、迷うのが
「救急車を呼ぶか否か」
という問題。
平成28年度の消防白書によると、全国の救急車は6,210台。
平成27年の1年間の救急車による出動件数は605万4,815件にものぼる。
なんと1台が年間約1000回も出動していることになる。
ちなみに、救急車が1回出動するのにかかる費用は4万円以上ともいわれている。
単純計算で、2421億9260万円の税金が1年の間に使われたわけだ。
救急車の安易な利用が問題視されているので、真面目な人ほど「こんな症状で呼んでいいのかしら…」と不安になってしまう。
ダイアップ(抗痙攣薬)を入れたのに、また痙攣が起きた。
高熱が続いているせいでぼんやりしている。
痙攣とも言い難いが、なんとなくピクピクが続いている。
などなど、割りと起こりうる症状が多く、「こんなことで救急車を呼んでいいものか…」とかなり悩んでググりまくることになる。
経験から言うと、
子どもの病気の症状で迷ったら、インターネットを見るな!
ということ。
もう何度も何度も私は繰り返してしまったけれど(笑)
ネットで同じような症状を探したところで子どもが回復するわけでもなく、安心するわけでもないので、無意味だ。
結局病院や救急相談に電話して「お母さんが心配なら連れてきて」と言われたり、「救急に回しますね」と言われるのがオチだ。
何度か酷い発作(痙攣の群発発作)を起こして救急車や入院などを経験してわかったことは、「とりあえずのライン」を母である自分が決めておくことだ。
主治医は相談には乗ってくれるが、結局は母親任せというか、母親が判断しなければならない事態はかなり多い。
【119する!?我が家のとりあえずのライン】
・痙攣1回目でダイアップを入れて、痙攣2回目でERに自分で連れていく。
・痙攣の群発発作が起きたら救急相談に電話して、救急車を呼んでもらう。
・1回目の痙攣でも片側が麻痺したり、意識が全然戻らなかったり、顔が真っ青だったら迷わず救急車。
救急車を呼ぶたびにこれまでの既往歴や発作のことについて聞かれるので、これまでの発達の流れや大きな発作、入院歴はスケジュール帳のノートのところに書いてある。
これを見ながら救急隊員に話すとスムーズだ。
処置が遅くなったり帰れなくなった時のために、常用している薬の予備とオムツ数枚、スマホの充電器も持っていくといい。家族に連絡をしたりなんやらで、意外とスマホの充電が切れて困ることがある。
今回は転んで頭をぶつけたという怪我で、症状も悪くなかったから車でERに連れて行った。
健常の上の子だったら自宅で様子を見たかもしれないが、下の子はどうも感覚が鈍い傾向があって痛みに鈍感なので、もしも骨に異常があったら…と心配で連れて行った。
障害がある子は「感覚過敏」の子が多いのだが、うちの子は逆。
幸い怪我は大したことはなく、頭をぶつけているのでお風呂はやめて念のため6時間くらいは様子を見て、と言われて診察終了。
冬場は基礎疾患がある上にインフルエンザなど重病の子どもたちで溢れている小児ERだが、夏休みということもあって昨日はレジャー帰りの怪我の子ばかりだった。
夏休み始まったばかりなのに可哀想に。
今年の夏はどうか大きな発作や怪我なく過ごせますように!