普通の主婦が調べるブログ

障害のある子を適当に育てる日記

「うちの子 ~自閉症という障害を持って~」(RKB毎日放送制作ドキュメンタリー)

以前紹介した、「障害を持つ息子へ~息子よ。そのままで、いい。~」という書籍の著者である神戸金史さんの作った2006年のドキュメンタリーが、インターネットでついに公開!

本を読んでからずっと見たかったので、嬉しい。

『うちの子~自閉症という障害を持って~』というタイトルで、【1】~【5】に分けて公開されているが、連続再生も可能。

news.tbs.co.jp

連続動画再生ビューア TBS NEWS - TBSの動画ニュースサイト

 

知っているようで、知らない自閉症

知識としてはあるし、街で自閉症っぽい人を見かけることはあっても、実際に家族がどんな生活をしているかを見たことはなかった。

特に幼児を育てている人の映像は貴重だ。

「障害を持つ息子へ~」の本を読んで、だいたいの内容は把握していたけれど、実際に映像で見ると自閉症の特性と、育てている家族の大変さがヒシヒシと伝わってくる。

そして何よりも、自閉症の子どもであっても可能性に満ちていることがよく分かってとても面白かった。笑える、というわけではなくて、興味が尽きない、映像作品として見応えがあるという意味で。

 うちの子はまだ幼くて「運動精神発達遅滞」としか診断されていない。

色々検査をしても原因は不明のため、手帳上は「脳性麻痺」とされ、障害名としては「体幹機能障害」ということになっている。

知能面の遅れが数字としてはっきり示されるようになれば、いずれは「発達障害」とか「自閉症」と診断されることになるかもしれない。

今の時点でコミュニケーションはほとんど取れないのだが、親だからか何となく求めているものはわかる。

でもST(言語聴覚士)の先生曰く、「親が悟ってしまうのではなく、本人が伝える方法を身につけて、コミュニケーションを取れるようになった方がいい」とのこと。

ベビーサインをいくつか教えてもらって実践している。

「うちの子~」のドキュメンタリーの中で、神戸さんの妻が頑張ってコミュニケーションカードをたくさん作っているのを実際に目にして、「なるほど、こういうことなのか」と改めて学んだ。

どんな形であっても子どもとコミュニケーションが取れたら、たぶんすごく嬉しいな。

自閉症を持つ子と心中した母親の話とか結講重たい話題もあったけれど、私にとっては希望を与えてくれたドキュメンタリーだった。

 

本の方には18歳になった「かねやん」(ドキュメンタリーの主役で自閉症の息子)は、重度知的障害と自閉症に加えて、構音障害、聴覚障害、片目の弱視などの問題を抱えているそうだが、ゲームが好きで特別支援学校の高等部に通い、楽しく生活していることが書かれていた。

ドキュメンタリーの中では深くは語られなかった母親や弟の手記も出て来るので、一読をおすすめする。

 

書籍の感想はこちら↓
normalhousewife.hatenablog.com