普通の主婦が調べるブログ

障害のある子を適当に育てる日記

絶対に母乳が出る、飲める、の嘘

出ないし、飲めねーよ。

 

インターネットでは、「絶対に誰でも母乳は出るようになる!」「どんな子でも母乳が一番!」なんて話が蔓延している。

そりゃ栄養価や抗体を作るのに、母乳が一番適しているというのはよくわかる。

でも、「誰でも」「絶対に」「できる」というのは嘘だ。

このことで、追い詰められている母親がたくさんいる。

 

我が子は生まれてからほとんど自力で母乳を飲むことができなかった。

とにかく色んな方法を試したけど、どれもダメ。

吸啜反射がないため母乳も徐々に減っていき、やがて止まった。

精神的な負担も影響していたかもしれない。

自分が母親失格なのではないか、とかなり追い詰められた。

 

そして、とうに新生児期を過ぎてしまった後で、

・口蓋が特殊な形をしている

・筋力が弱い

ということが判明して、そのために母乳が飲めなかったことがわかった。

障害のある、なし、は生まれてからしばらく経ってからしか分からない子はたくさんいる。

母乳が飲めないからといってイコール障害がある、というわけではない。

でも、口の形や体質などが「普通とはちょっと違う」ということで飲めない、ということは多々ある。

ここで言う「普通」は、いわゆる育児書に載っているような平均的な赤ちゃんのこと。

 

世のお母さんは、育児書やインターネットを鵜呑みにせず、自分を追い詰めないでほしい。もちろん、周りの人も、母親を責めないでほしい。

哺乳瓶だってあるし、ミルクだってあるし、経管栄養って方法だって、胃ろうや腸ろうだってある。

その子の特性が、障害でも、障害じゃなくても、そんなことは後から分かるわけで。

要は、育てばいいわけで。

 

とにかく大変な新生児期を、少しでも楽しくラクに乗り越えるために、ちゃっちゃと気持ちを切り替えていくのが大事だと思う。