障害児を育てるには体力がいる
うちの娘は体の“発達”は遅い割に、“発育”はほぼ正常。
身長も体重も成長曲線のど真ん中。いたって平均。
成長は喜ばしいことだが、だんだん大きくなるにつれて問題が出てきた。
抱えるのめっちゃしんどい
今は14キロくらい。
歩けないから移動はバギーだけど、ちょっとした短距離なら抱っこ。
抱っこ紐は15キロくらいまで大丈夫みたいだけど、すでに身長が並みの3歳児のため飛び出る。
飛び出るうえに低緊張でふにゃふにゃだから、イナバウアー状態になってしまう。
ちなみに、しばらくは↓こういう市販の首カックンにならない頭あてを抱っこ紐につけて使っていた。
(板の強度が足りなかったから、柔らかいアクリル板を同じ大きさに切って入れ替えたりもしてた。)
車のチャイルドシートへの移乗やバギーの乗り降り、家の中で階段で2階に、ダイニングの椅子(バンビーナ)に座らせる、お風呂に入れる、とかも全部抱っこ。
たぶん歩けない障害児を育てている人は、どれだけ大きくなっても「抱っこ」での移動や移乗が毎日何度もあるはず。
いくら発達がゆっくりで細身だったりしても、年齢を重ねればそれなりに大きくなるものだ。
みんな、どうやってこの「抱っこしんどい」問題に対処しているのだろう。
訪問看護師や福祉車両を利用する
ママ友に聞いてみたところ、もうすでに抱っこが厳しく、お風呂に入れるのが大変なので訪看さんにお願いしている、とのこと。
それから、車を福祉車両にしてバギーはそのまま載せられるようにしている、とか。
それでもやっぱりちょっとした移動や移乗は抱っこをしなければならないので、腰にコルセットを巻いている、という人もいた。
そうなるよね、やっぱり。
知的障害もあると、しんどさ倍増
最近聞いた話。
ダウン症で動けるけど、知的障害がある子がいる。
その子はエレベーターのないアパートの上階住まいなのだが、その日に限って虫の居所が悪かったのか機嫌が最悪で、階段の下でてこでも動かなくなってしまったそう。
体重は約25キロ。お母さんは細身で体力もない。頼れる人も周りにいない。
結局、警察を呼んで、警察官に抱えてもらってなんとか家に入ったそう。
まじか。
普通こんなことで警察呼ぶ?って話だけど、実際問題、誰にも助けを求められなくてどうしようもなくなったら、こうするしかないのかもしれない。
知的障害のある子は、説得して理解する、というのも難しい。
かといってぶん殴って言うこと聞かせるわけにもいかないし。
というか殴ったところでなんで殴られたのかわからないから、言うことを聞くとも限らない。余計手が付けられない状態になるかもしれない。
明日は我が身のような話。
警察のお世話にならなきゃならないのは嫌だなぁ。
近所から「ああ、あそこの子は障害児だから……」ってヒソヒソされたりするのも、耐えられないわ。
こりゃなんとかしなければ。
障害児を育てるために、体力をつける
うちは訪看さんを入れるほどではないので頼れないし、去年車を買い替えたばかりだから福祉車両にするのもなぁ、と。
福祉車両は最初に買うと税金がかからない、とか優遇があるけれど、あとから導入しようとするとけっこうお金がかかる、と聞いた。
これはもう、
自分を改造するしかない!
娘を抱えるたびにやばい、やばいと思うようになり、ついに体力をつける決意をした。
そもそもの体力がないので、まずは持久力をつけるところから。
家族が起きだす前の毎朝6時~6時半くらいに走り始めた。
最初は200メートルも走ると息切れをしていたのだが、2週間頑張った結果、2キロは走れるようになった。
朝日を浴びるとセロトニンの効果でポジティブになる、なんて話を聞いたことがあるけれど、その通りで、ブチ切れる頻度が減った気がする。
それに副産物でちょっとだけ痩せた。
ジョギングと同時に、筋トレもしないと抱えられないから、スクワットをして足腰の強化を目指している。
なんとか警察のお世話にならずに、自分ができる限り娘を抱え続けてやろうと思う。